週刊脳トレ2015/6/28号

【なぜ記憶と事実は違うことがあるのか?】

キーワード:
人は、イメージによって
長い期間、記憶をする。
これを「イメージ記憶」と言う。

解説:
人は、物事をありのまま記憶している訳ではなく、
いったん脳がイメージを作って、
そのイメージを覚えている。

そのため、人間の記憶は、データを引き出すような
「客観的」なものではなく、
イメージを介した「主観的」なものなので、
記憶と事実が違うことが、しばしば起こる。

【言葉だけで記憶するのは果てしなく困難】

キーワード:
記憶に関する真実の一つ。
「言葉を言葉のまま覚えるのは、
とてつもなく難しく辛い作業である」

解説:
言葉そのものを記憶しようとせず、
その言葉にまつわる映像も連想して、
覚えてみよう。

この方法は、古代ギリシャ時代から
伝承されてきたイメージ記憶法である。

イメージ記憶を習得すると、
記憶力がよくなるだけでなく、
脳も活性化され、頭そのものが良くなる。

【イメージをするちょっとしたコツ】

キーワード:
言葉を映像でイメージするときは、
その言葉にまつわる知識を総動員し、
リアルで具体的イメージを想い浮かべる。

解説:
目をつぶって、「犬」をイメージしてみよう。

犬は見えてきましたか?
それは、どんな犬ですか?
色は?形は?大きさは?

しっぽを振っていますか?
吠えていますか?

それとも、走っていますか?
右からきましたか?
左からきましたか?
近づいてきましたか?
遠ざかっていきましたか?

あなたの知っている「犬」を
リアルにイメージすることが、
イメージ記憶の基本となる。

【忘れない記憶を作る仕掛けとは?】

キーワード:
何かを覚えようと思ったら、それを
インパクトのある映像にする。

突飛な、荒唐無稽な、奇想天外な
イメージほど記憶に残る。

解説:
インパクトの大きい映像によって、
脳の記憶を司る「海馬」が
その情報を重要だと認識し、
しっかりと記憶してくれる。

イメージのインパクトを強くする3つの具体例。

・擬人化する
例:猫がホームランを打った。

・サイズの巨大化
例:巨大なカマキリが東京ドームを真っ二つ。

・突飛で愉快なイメージ
例:イチローが空を見上げている。
→イチローが空を飛んでいる。

【日常生活で右脳を鍛える方法】

キーワード:
視覚が活発化すると右脳が働き、
物事の全体を把握する力が身につく。

解説:
前を常に眺めるだけでなく、
時に、なるべく視覚全体を把握する
習慣も身につけよう。

例えば通勤電車の中、
前を見て座るだけでなく、同時に
左右両隣の人も見るよう心がけてみよう。

視野を広げるトレーニングになる。

 

出展は「日本能力開発協会」です。

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